地球温暖化の防止、SDGsへの貢献など、

森林は私達が生きる地球を守ることに役立っており、今後ますます森林の活用が注目されていくことでしょう。

森林を守る仕事は地球を守ることでもあります。

森林を守る仕事は地球を守ること

Protecting forests means protecting the earth

SDGsと森林 〜森林の循環利用とSDGsとの関係〜

  • 森林そのものが様々なSDGsに貢献。さらに森林資源・森林空間の利用を通じ、様々なSDGsに貢献しています。
  • これらの利用は、林業・木材産業を通じ、森林の整備・保全に還元されるという大きな循環にもつながっています。

SDGsとは平成26年に国連で採択された「持続可能な開発目標」のことで、持続可能でより良い世界を実現することを目指して、17の目標と169の指標が設定され、全ての国が目標達成のために行動することとされています。近年、気候変動や自然災害等の課題が世界各地で深刻になる中で、SDGsへの関心が高まっていますが、実は、森林・林業、木材産業は、SDGsの達成に重要な役割を担っています。我が国の国土の3分の2を占める森林は、水を育む・気候変動を緩和する・山地災害を防止するなどの多面的機能を持っており、この多面的機能の発揮が様々なSDGsに大いに貢献しています。さらに、森林を育て、伐採して利用し、また植栽する、持続可能な大きな循環を作り出すことがSDGsの実現につながっていきます。

※「みやぎの森林・林業(パンフレット)」より引用

森林×SDGs(林野庁)

地球温暖化防止に向けて 〜森林の果たすべき役割〜

地球温暖化は、大気中に存在する二酸化炭素などの温室効果ガスの濃度が上昇することが原因だと考えられています。

地球温暖化を防ぐためには、大気中への二酸化炭素放出を減らし、さらに、大気中から二酸化炭素を取り除くことに取り組む必要があります。

植物には、半永久的に利用可能な太陽からの光エネルギーを利用して、大気中の二酸化炭素を有機物として固定するという重要な働きがあり、特に樹木は幹や枝などの形で大量の炭素を蓄えています。

また、製品としての木材を住宅や家具等に利用することは、木材中の炭素を長期間にわたって貯蔵することにつながります(炭素貯蔵効果)。さらに、木材は、鉄等の資材に比べて、製造や加工に要するエネルギーが少なく製造・加工時の二酸化炭素の排出量が抑制されることになります(省エネ効果)。また、木材のエネルギー利用は、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えない「カーボンニュートラル」な特性を有しており、化石燃料の使用を抑制することができます(化石燃料代替効果)。 

森林は二酸化炭素を吸収し、地球温暖化の防止に貢献しています

地球温暖化の防止には、温室効果ガス、中でも温暖化への影響が最も大きいとされる二酸化炭素の大気中の濃度を増加させないことが重要です。地球上の二酸化炭素循環の中では、森林が吸収源として大きな役割を果たしています。

森林を構成している一本一本の樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収するとともに、酸素を発生させながら炭素を蓄え、成長します。

※地球温暖化防止に向けて(林野庁)