宮城県の約6割は森林です。
なかでも東和町がある県北東部の北上山地一帯は
森林の占める割合が高い地域となっています。
暮らしを支える森林の働き
Forests that support our lives
- 森林は、木材などの林産物の供給、水資源のかん養、災害の防止をはじめ、自然環境の保全・形成、保健休養の場の提供など、私たちの生活に欠かすことのできない多くの役割を果たしています。
- 特に近年は、地球温暖化防止の観点から、二酸化炭素を吸収・固定する森林の働きが国際的に重要視されています。
- また、生物の多様性を保全する働きについても、生態系の維持や生物資源の利用の観点から重要視されています。
木材等林産物の供給
木材をはじめ、きのこ、山菜などを供給します。木材は、建築用のほか、家具、木工芸品、紙などの原材料として利用されます。これらの林産物は山村に暮らす人々の重要な収入源であり、木材産業などの地域の産業振興にも役立っています。また、再生産が可能な資源である木材は、環境に優しく、人の健康や心理面にもよい優れた天然素材として、その価値が見直されています。
水源のかん養
雨や雪をよく吸収し、ゆっくりと流し出すことにより、渇水や洪水を防いでいます。また、清らかで栄養素に富んだ水を安定的に供給し、私たちの生活や産業を支えるとともに、川辺の自然や沿岸の水産資源などを育みます。
山地災害の防止
山の中に張りめぐらされた樹木の根が土壌を押さえ、土砂の崩壊を防いでいます。また、良好な森林は、地表面が下草や落葉・落枝に覆われているため、土壌の浸食や流出を抑制しています。
生活環境の保全
光合成により二酸化炭素を吸収し、炭素を貯蔵するとともに、酸素を供給しています。また、周辺地域の気候を和らげ、適度な湿度を保っています。身近に森林があることは、精神的な安らぎをもたらします。さらに、潮害や風害などから私たちの生活を守っています。
保健文化的な働き
様々な動植物により構成される生態系や優れた景観を形作っています。森林内の大気は、薬理効果のある物質に富んでいるため、野生生物のみならず、私たちにも快適な環境を提供してくれます。
※「みやぎの森林・林業(パンフレット)」より引用